ペルージアへ乗り込み、イタリアで初のゲーム。3年生チームで挑んだ。身長の高さ、足の筋肉、胸板の厚さと、相手チームのすばらしい体格に驚いたが、ゲームがスタートするとスピード、パワーも見事で、すばらしい体格をうまく利用した個人技には、さすがに世界のレベル感じざるをえない。まさにプロの予備軍である。
立ち上がりから押し込まれたが、集中してしのぎ、徐々にパスワークのリズムをつかんだ。14分、守備ラインでとったボールを中盤で組み立て、五十嵐からのサイドチェンジのボールを松村が個人技を生かしてGKもかわし、先制点をあげた。先制を許したペルージアは更に意識がアップし、素早いチェックと個人技を生かした組織的な速いパス回しで駿台ゴールを狙った。21分、DFのミスパスがピンチを招き、最後は不運のPK。同点にされるとGKの判断ミス、ポジションミスにより、立て続けに3点を献上。リズムは完全に失われ、集中力も落ち、パスミスが頻発して、全く組織にならないまま前半を1−4で終了した。
後半は、焦ることなしっかりパスをつなぎ、守備では1対1で簡単に抜かれない対応を課題とする様、選手に指示を出したが、チームとして意識してよく頑張り、ビッグチャンスを作った。しかし、なかなか得点するには至らず、逆にまたもGKミスから5点目を献上。結局、1−5と敗れた。
前半の連続失点は、GKミスによるが、組織的に対応すれば、あれだけの個人技といえども、もう少し抑えることができたはずだと思う。 疲労の中、90分間(45分ハーフ)戦いぬくことができたこと、後半はねばり強く戦うことができたことを評価したい。
試合後の関係者の話によれば、今日の出場者は、トップチーム入りを目指して、チリ、アルゼンチン、アルジェリア、フランス等からセレクトされたメンバーで、プロになることを前提として鍛えられている選手の集まりとのこと。大変貴重な体験をさせてもらったと感謝したい。彼らの、本当に真剣な姿勢に感心するとともに、この経験を生かしたいと思う。
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