アイルランド代表関連NEWS
アイリッシュ料理教室/親子で食文化理解

2月22日 山陰中央新聞

サッカーワールドカップ(W杯)のアイルランドチーム出雲キャンプを前に、ボランティア組織のW杯出雲キャンプサポートクラブ(成相善美会長)は二十日、同市内で「憧(あこが)れの国アイルランド 料理実習と食育」と題した料理教室を開いた。市内の五つのサッカースポーツ少年団の親子ら約百人が、アイリッシュ料理作りを楽しんだ。

W杯キャンプの機運を盛り上げ、同国の食文化に触れて家庭の食卓にも加えてもらおうと企画。野菜は同市の出雲大同青果が提供し、同市天神町のフランス料理店のシェフ、池田明繁さん(53)がボランティアでレシピを作り、指導した。

池田さんは、会場の親子に「スポーツ選手は瞬発力、持久力をつけることを考えながら肉、野菜などを食べるのが大切」と食生活の重要性を強調した。

メニューは同国の代表的な食材のジャガイモを使い、マッシュポテトと羊肉のシチューなど三種類。調理室でチームごとに分かれ、ゆでたジャガイモをつぶしたり野菜を切ったり、お父さんたちも悪戦苦闘して作り上げた。

全員が試食し「おいしかった。家でも作ってみたい」と話す子どももいた。
アイルランドTV局/キャンプ地出雲視察

2月19日 山陰中央新聞

サッカーワールドカップ(W杯)に出場するアイルランドチームの出雲キャンプが決まったのを受け、同国の放送局スタッフが十八日、出雲市を紹介するテレビ番組制作のため同市を訪問した。

訪れたのは、同国営テレビ局視察チーフのシェイ・ヘーリー氏やカメラマンなど三人。

同局はW杯の特集番組を企画。三月八日から八週間にわたり週二回ずつ放映(一回三十分)し、その中で出雲市を紹介する。今回の取材は、もう一つのキャンプ地・千葉や試合予定地の新潟を含め、チームが使う施設を撮影するのが目的。

到着した一行は、西尾理弘出雲市長を訪ね、記念品をプレゼント。浜山公園競技場(大社町北荒木)や出雲健康公園(出雲市矢野町)などを回った。

チーフのシェイ氏は、出雲の印象を「山がきれいで緑が豊か。アイルランドの西の地域を思い起こさせる」と話した。
  
バランスの良さ光る/アイルランド

2月15日 日刊スポーツ

W杯に向けて潜在能力の高さを見せた。ロシアのゲルシュコビッチGM補佐は「マンチェスターUのロイ・キーンはもちろん素晴らしかった。3番(ハート)と11番(キルベーン)もいいプレーをしていた。でも、一番印象に残っているのはチームバランスの良さだ」とライバル分析。地元大衆紙アイリッシュ・ミラー紙は「アイルランドのW杯は希望に満ちている」と、23人の選手を試しながら質の高いプレーを見せたこの日の試合を好意的に報じた。
 

アイルランドがロシアの弱点さらけ出させた

2月14日 サンケイ・スポーツ

日本、イケるぞ! 2002年W杯組み合わせ決定後初の国際親善試合でアイルランドと対戦したロシアが、0−2で惨敗。1次リーグH組、最大の難敵の不振に、日本代表の決勝トーナメント進出が現実味を帯びてきた。アイルランドは持ち前の速攻で敵をたたきのめし、ロシア撃破の“お手本”を実践。ロシアの弱点、見つけたり!

◇ ▼ダブリン アイルランド 2 2−0 0 ロシア          
                0−0


【得点者】 ▼ア=リード、ロビー・キーン  

日本に向けて、欧州から強力な追い風が吹いた。H組のライバル、ロシアがアイルランドに完敗。1次リーグ突破に立ちはだかる最大のカベが、その弱点を露にした。  前半3分、ロシアは連係ミスからボールを失うと、アイルランドの素早いカウンターにあわてふためく。たまらずDFがゴール左前でファウルを犯すと、与えたFKからいきなり先制を許した。同20分にはアイルランドのスピードに乗ったサイド攻撃に、またもDF陣があたふた。最後はMFダフの右クロスをFWロビー・キーンにヘッドで決められ2失点。速攻になすすべなく敗れ去った。  

まさに、ロシア撃破の“参考書”だ。欧州予選10試合6完封勝利が示す通り、ロシアは鉄壁守備が売り。しかし、32歳のオノプコ(オビエド)をはじめ軒並み30歳以上のベテランに依存した守備陣は、スピードへの対応に不安があるといわれる。欧州予選のロシアvsユーゴスラビアを観戦した現ユーゴスラビア協会会長のストイコビッチ氏も昨年12月、Jリーグアウォーズで来日の際「ロシア攻略のカギは素早い攻撃」とトルシエ監督に進言。その的確さが実戦で証明された。  

試合後、ロシアのロマンツェフ監督は会見を拒否。若手選手を試し、23選手全員を出場させる余裕のアイルランドに対し、W杯イヤーの好スタートをもくろみ、ベストメンバーで臨んだ末の惨敗にショックを隠せなかった。代わって会見に臨んだゲルシュコビッチGM補佐は「この時期にチームを機能させるのは難しい」と、国内リーグが3月末に始まるため、オフシーズン中の不利を強調。しかし、スペインリーグ所属の“皇帝”MFモストボイ(セルタ)らも精彩を欠いただけに、説得力はなかった。

 「日本の最大の脅威はスピード」と1次リーグの組み合わせが決まった後、語っていたロマンツェフ監督。その予言通りの展開となったことを確認した瞬間、「イケる!」と世界中で最高の笑みを浮かべたのは、中盤からの素早いプレス、サイド攻撃を徹底してきたトルシエ監督だろう。

★若手は要注意  
ベテランが苦心する中、存在感を示したのが19歳の新鋭MWイズマイロフ(ロコモティフ・モスクワ)だ。後半9分に登場すると、独特の低い姿勢から繰り出すドリブルでアイルランド守備陣を翻ろう。相手MFロイ・キーン主将ら3人のに囲まれたときもパスを巧みに散らし、チャンスを演出。「彼のスピードは今までのロシアにない。ファミリーの一員になった」とロシアのオノプコ主将も絶賛した。

★H組展望★  
W杯1次リーグH組突破の最有力候補とみられていたのはロシア。しかし、この惨敗で評価は落ちた。次いで強敵となるのはベルギー。面白みには欠けるが負けないサッカーという持ち味で、日本の初戦の相手としては依然、やっかいな相手だ。チュニジアは、今月のアフリカ選手権で2敗1分けの1次リーグ敗退。監督ミシェル監督が更迭危機に陥るなど、W杯を前に“虫の息”だ。

★アイルランドは余裕しゃくしゃく  
ロシアに圧勝したアイルランドは23選手全員を出場させる余裕の試合運び。マッカーシー監督は「満足な勝利。23人出場は新記録だろう」と上機嫌だった。2点目を挙げたエースFWロビー・キーンは「最高の夜だね。ロシアはわれわれのスピードについてこれなかったからね」。主将のMFロイ・キーンは「(W杯で)優勝を目指すには、まだ修正する点が多い」と、高い目標へあくまで冷静だった。
 

Two is the magic number for Ireland  Rep. of Ireland 2 Russia 0

2月14日 The Irish Times

Mick McCarthy's Republic of Ireland team extended the coldest of welcomes to their Russian visitors tonight by scoring two goals, hitting the post twice and even fielding two different teams on their way to an enjoyable victory.

On a night which saw two players win Irish caps for the first time Millwall midfielder Steven Reid, making his second international appearance, rifled the home side into the lead after, you guessed it, two minutes.

Robbie Keane nodded a second after 19 minutes to complete the scoring.

After an entertaining night's football, manager McCarthy will be particularly pleased that his team's nack of seizing most chances up front while "riding their luck" at the back and conceding most of the possession is still a successful one.

The Russians, with Mostovoi, the main orchestrator, kept control of the ball for long periods although restricted for the most part to hopeful shots from distance.

Vladimir Bestchastnykh did head the ball against the bar in the first half and Igor Titov was guilty of dismal finishing on more than one occasion but for the most part Ireland's defence was untroubled.

Ireland were spurred on as ever by Roy Keane, who was more than ably assisted in the first half by fellow Corkman Colin Healy.

If Ireland started the match in rip-roaring fashion it was largely thanks to the robust tackling of Healy and Damien Duff.

Both players contributed enormously to an exhilirating first half though neither had a direct hand in the goals.

Reid's strike came after an Ian Harte free-kick was only cleared as far as the edge of the box. The Millwall man hammered a low right-footer first time and wheeled away in jubilation when he saw it squirm under the body of goalkeeper Ruslan Nigmatullin.

Keane's goal came when he headed home from eight yards after Finnan had concluded an enterprising run by picking the Leeds man out perfectly.

Harte curled a 25-yard free-kick against the inside of the post and Clinton Morrison hammered a shot against the butt of the post towards the end of the match as the Irish side played which fluidity and verve dispite wholesale changes at half-time and throughout the second half.

McCarthy will be happy but his counterpart will surely be looking to revenge the humiliation in the Euro 2004 qualifiers.
出雲キャンプ正式決定/市長らアイルランドで調印

2月13日山陰中央新聞

サッカーワールドカップ(W杯)に出場するアイルランド代表チームの出雲キャンプ合意書調印式が十日午後七時(日本時間十一日午前四時)、アイルランドの首都ダブリンであり、西尾理弘市長らが調印して、出雲でのキャンプが正式定した。

出雲市の野津邦男助役が十一日、同市役所で記者会見して報告した。

調印式は、ダブリン市内のホテルで、同国フットボール協会主催の表彰式に先立って行われた。出雲市から出席したのは西尾市長、川上泰徳出雲市議会議長たち四人。アイルランドからは同協会の関係者や、バーティー・アハーン首相、マイケル・マルカニー市長たち首脳も臨席した。

合意書には、西尾市長と同協会のマイロ・コーコラン会長がサインした。内容は▽出雲市には五月二十四日−同三十一日に滞在▽サイパンから出雲間のチャーター機、滞在期間中の宿泊や食材、練習施設を出雲市が提供▽地元の子どもを対象にしたサッカー教室を開催▽サンフレッチェ広島との記念試合開催−など五項目。

調印後、マイロ会長は「出雲キャンプを楽しみにしている」と述べ、西尾市長は「出雲キャンプが正式に決まったことを出雲市民、島根県民、日本国民に伝え、キャンプの成功に向け最大限の努力をする」とあいさつしたという。
 
アイルランド代表のマッカーシー監督、続投決まる

2月12日 日本経済新聞/ロイター

サッカーのアイルランド代表監督のミック・マッカーシー氏(43)が、契約期間を2年間延長した。

同氏については今年のワールドカップ(W杯)終了後、代表監督の座を退くとの見方も出ていた。

2004年2月まで監督を続投することになったマッカーシー氏は、スポーツ専門局の取材に対し「交渉は合意に達した。これでW杯に集中することができる」とコメント。過去6年にわたり積み重ねてきた努力を、W杯へ向け継続させていくことに意欲を示した。

マッカーシー氏の現行の契約は、2月上旬で期限切れとなっていた。

アイルランド・サッカー協会(FAI)の広報担当によると、マッカーシー氏との契約延長交渉は極めて順調で、話し合いは2回しか行われなかったという。 

アイルランドはカメルーン、ドイツ、サウジアラビアとともにW杯1次リーグE組に入っている。
W杯は事業チャンス/観光業者などに説明

2月5日 山陰中央新聞

サッカーワールドカップ(W杯)・アイルランド出雲キャンプの「観光事業・サービス事業関係者説明会」(同キャンプ組織委員会主催)が四日、出雲市内であり、同市近郊の関係業者九十社から百十人が参加。主催者は「ビジネスチャンスとして大いに利用してほしい」と呼び掛けた。

出雲市の石飛幸治W杯キャンプ支援室長が、アイルランドから報道陣約百人が出雲キャンプに来ることを説明。「出雲キャンプでは三億三千万円の経済効果が見込まれるが、市民の活動次第で経済効果はゼロにも、二倍、三倍にもなる」と強調した。

半面、トラブル防止策として「飲食代金は明細を示すのが望ましい」と話した。

また、同市の観光・商工の担当者は、出雲キャンプの専用ロゴシールを作製し実費販売する▽商店街のアイルランドセールにはのぼり旗を貸し出す▽アイルランド商品の輸入品情報を提供する−と説明。「事業者からのアイデアにも、市はできる限り協力したい」との方針を示した。
 
アイルランドチーム向け/英語版「出雲紹介ビデオ」完成

1月26日 山陰中央新聞

サッカーワールドカップ(W杯)日韓大会に出場するため、出雲市でキャンプを行うアイルランドチーム向けに、市を紹介する英語版ビデオ「WELCOME to IZUMO CITY」が完成した。

ビデオは同国の選手のほかサポーター、観光客を対象に、出雲市への関心と来訪する意欲を高める狙いで製作した。

出雲市の位置や交通アクセス、観光地のほか、同国代表チームがキャンプで練習する施設、スポーツ環境、医療施設などをさまざまな角度から紹介している。最後に西尾理弘出雲市長が、英語でキャンプ来訪を歓迎している。

英訳は出雲市の国際交流員クリストファー・ビショップさん、ナレーションは同国出身で、松江市の国際交流員アイリ・シューさんがそれぞれ担当した。収録時間は約十五分間。

契約準備のため、二十三日から同国を訪問中の渡部英二同市文化企画部長が、同国サッカー協会などにプレゼント。同国日本大使館などにも贈る予定
 

サッカー=ユーロ2004予選、フランスやドイツが第1シードに

1月24日 ロイター

欧州サッカー連盟(UEFA)は、25日にポルトガルで行われる2004年欧州選手権(ユーロ2004)予選の組み合わせ抽選会に先立ち、シードチームを発表した。  第1シードとなる10チームには、前回優勝のフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、アイルランド、ベルギー、トルコ、チェコ、ルーマニア、スウェーデンが選ばれた。  

一方、2002年ワールドカップ(W杯)で活躍が期待されるイングランドは、スロベニア、ウクライナ、スコットランド、ロシア、クロアチア、オランダなどとともに、第2シードに回った。  

シードの選定基準は、前回大会(ユーロ2000)予選の実績を数値化したものを使用し、ユーロ2000を共同開催したベルギーとオランダについては、2002年W杯予選の成績が勘案された。  

ユーロ2004予選は、50チームが10組に分かれて戦い、各組の1位が2004年6月にポルトガルで開幕する本大会への出場権を自動的に獲得。各組2位が、ホーム・アンド・アウエーのプレーオフに臨み、開催国のポルトガルを合わせて全16チームで本選が争われる。  

ユーロ2004予選は今年9月にスタートする。
  
N・クイン、引退試合の収益を全額寄付へ

1月22日 日本経済新聞/ロイター

イングランド・プレミアシップ、サンダーランド所属のアイルランド代表ストライカー、ナイアル・クイン(35)が、自身の代表引退試合の収益を児童基金などに全額寄付する計画を立てていることが分かった。

サンダーランドが明らかにした。

日韓共催の2002年ワールドカップ(W杯)を最後に国際舞台を退く予定にしているクインは、同クラブの公式サイト上で、「自分なりのお返しの方法だ」と寄付について語っている。

引退記念試合はサンダーランドとアイルランド代表の対戦で、5月14日にサンダーランドの本拠地で行われる予定だが、クインがどちらのチームに加わるかは未定。

収益は100万ポンド(約1億9000万円)を超える見込みで、イングランド北東部の児童基金とダブリンの小児病院に寄付する予定という。

サンダーランドは、選手が引退記念試合の収益を全額寄付するのは初めての試みになる、と話している。
 

スコットランドなどが共催招致へ=08年サッカー欧州選手権

1月24日 時事通信

スコットランドとアイルランドのサッカー協会は23日、2008年欧州選手権の開催を招致すると発表した。欧州サッカー連盟(UEFA)が昨年11月、招致には3万人収容スタジアムが8つ必要としたことを受けての共催で、両協会は2月末にUEFAに申請する予定。欧州選手権は2000年にオランダとベルギーが共催している。 
 

ケミストリーとソエル、W杯の公式ソングに大抜擢

1月11日 サンケイスポーツ

R&Bデュオ、CHEMISTRY(ケミストリー)と新人女性歌手、Sowelu(ソエル=19)が、5月31日に開幕するサッカーW杯の「コリア・ジャパン公式ソング」を歌うことになり10日、日韓同時に発表された。韓国代表の2組と計4組によるコラボレーションで、3月にシングルを発売。開幕当日には、韓国・ソウルで開かれるオープニングイベントに全員で出演、全世界に歌声を発信する。

世界が注目するW杯のコリア・ジャパン公式ソング・アーティストとして、今をときめくCHEMISTRYとSoweluに白羽の矢が立てられた。 公式ソング(タイトル未定)は、韓国の2組を加えた計4組で、日本語、韓国語、ミックスの3バージョンで制作し、3月13日に日本で発売(韓国は未定)。FIFAの公式音楽プログラムやイベントで歌うほか、4月発売予定のコリア・ジャパン公式アルバムにも収録。アジア各国でも発売される。 初の共催ということから、インターナショナル公式ソング(アナスタシアの『Boom』)とは別に、主催する日韓両国の言語による公式ソングを制作する初の試み。 FIFA音楽プロジェクト合同委員会が、「若い感性とグローバルな感覚を持ち、両国の若い世代に支持される」という観点から選考した。

CHEMISTRYは昨年デビューし、1stアルバムが300万枚に迫るなどトップR&Bデュオだけに、当然といえば当然だが、Soweluは無名に近い存在。異例の大抜擢(ばつてき)で、まさにシンデレラ歌姫だ。 名前は、アイルランドの古代ルーン文字で「太陽」を意味する。米ニューヨークで活躍するミュージシャンの父の影響を受け、音楽活動を開始。一昨年春のオーディションでは、新人とは思えない抜群の歌唱力で注目され、4月にデビューする予定。関係者は「母方の祖父がアイルランド人で英語も堪能です」と説明している。

5月31日に韓国・ソウルで開催されるオープニングイベントでは、4組がそろって公式ソングを披露。世界140カ国に中継される予定で、CHEMISTRY、Soweluという2組の新星が世界にその名を轟かす。

CHEMISTRY 「僕らのできるすべての力を出し切り、良い歌を精いっぱい歌い、この経験が僕たちにとって、大切なモノになるよう頑張ります」

Sowelu 「韓国の素晴らしいアーティストたちと、声を重ねることによって、世界中の人たちが希望や喜びを感じてもらえるように、一生懸命頑張ります」
サポートクラブか出雲大社参拝/アイルランドの必勝祈願

1月3日 山陰中央新聞

今年開かれるサッカーワールドカップ(W杯)で、アイルランドチームの出雲キャンプを受け入れるボランティア組織「W杯出雲キャンプサポートクラブ」(約千四百人)の会員が一日、大社町の出雲大社に参拝し、神前で同国チームの必勝祈願をした。

同クラブの会員や家族ら約三十人が参加。黄緑色のジャンパーに身を包んだ会員は拝殿に正座し、神職が祝詞を上げて祈願をするのに合わせ、出雲キャンプを決めたお礼と本大会での必勝を祈った。この後、本殿でキャンプの成功と同国チームの勝利に手を合わせた。

同クラブの成相善美会長は「気持ち良くキャンプができるよう、一人ひとりが助け合って、万全の体制で受け入れたい」と決意を語った。
 
U2のボノ、マンU主将R・キーンが記念切手に

12月13日 ロイター

U2のボノやサッカーのイングランド・プレミアシップ、マンチェスター・ユナイテッドの主将ロイ・キーンらをデザインした記念切手が来年、アイルランドで発売される。

同国の郵政当局によると、切手は世界の音楽・スポーツ界に影響を与えた同国出身のアーティストや選手を称えるためのもので、第1弾は来年半ばに38ユーロセント(約43円)で発売される。

ロック・スター・シリーズは来年10月発売で、ボノやベルファスト出身の歌手バン・モリソン、伝説のギタリスト、ロリー・ギャラガーらのデザイン切手が登場する。

キーンの他に代表チームで活躍したポール・マクグラス、デービッド・オレイリーらがデザインされるサッカー・シリーズは、6月のワールドカップ開幕前に発売される。
 

サッカーW杯キャンプ地の出雲市を支援 県議会で澄田信義知事 /島根  

12月8日 毎日新聞

02年サッカーワールドカップ(W杯)に出場するアイルランドのキャンプ地に内定した出雲市への財政支援について、澄田信義知事は7日の県議会全員協議会で「県のスポーツ・観光の振興や国際交流に大きな効果がある。市の要請をよく聴いたうえで必要な支援をしたい」と述べた。   

西尾理弘・出雲市長はチーム滞在費用約6000万円の全額負担を表明。県に支援を求めている。
 

サッカーW杯 アイルランドのキャンプで経済効果は3億円−−出雲市試算 /島根

12月6日 毎日新聞

02年日韓共催サッカーW杯で、アイルランドのキャンプ地が出雲市に内定したのを受け、西尾理弘市長は5日、経費は6000万円前後かかるが経済効果は3億円以上になると試算を示した。 

西尾市長は国際交流として他国を招く際には、従来から市内での滞在費用を負担していることから、今回も同様の対応をすると説明。大会開会後の出場国の国内移動費用は国際サッカー連盟(FIFA)が負担するため、アイルランドサッカー協会関係者約40人の約10日間の食費や宿泊費、1回程度のチャーター便の費用を合計した金額として概算をはじき出した。   

一方、各国報道陣や熱心なサッカーファンらの来雲、キャンプ中に県立浜山公園でサンフレッチェ広島との試合が予定されていることなどから、経済効果を約3億円と試算。知名度アップによる間接効果は6〜10億円程度とした。「県全体にメリットがあるため他地域では知事の勢いが違う。一体となってほしい」と、盛り上がりに欠ける県や近隣自治体に支援を求めた。 
 

[深層ちば]サッカー・2002年W杯のキャンプ地誘致 /千葉

12月6日 毎日新聞

◇ニーズ取り違え、苦境に−−千葉市、イタリア失敗の内幕  サッカー・ワールドカップ(W杯)のキャンプ地誘致で、千葉市が「大本命」にしていたイタリアは4日、仙台市にキャンプ地を決定。土壇場でライバルにさらわれる結果となった。5日になってアイルランドが大会期間中に千葉市でキャンプを行うことを決め、面目は保ったものの、スターチームの誘致に失敗したショックは大きい。"敗北"の内幕を追った。

◇アイルランド決定、面目は保つ  4日午後、仙台市役所で、イタリア・サッカー協会のペトロシーノ事務局長は、藤井黎(はじむ)市長とにこやかに握手を交わした。「市民との交流?もちろんやりたい」。出席者からは「おおっ」と歓声が沸いた。  

そのころ、千葉市教委社会体育課では、事実の確認に追われていた。「何でこうなっちゃったんですかね」。職員からはぼやきも口をついた。

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成田空港や試合会場の鹿嶋、横浜にも近く、映画館やショッピングセンターが充実する幕張地区は「1カ月も滞在するキャンプ地には最高の環境」(市担当者)のはずだった。視察に訪れた国は11カ国もあった。うちイタリアを含む5カ国が仮予約(1国は途中で解約)し、苦戦続きの他市町をよそに数少ない「売り手市場」だった。  

さらに市に自信を深めさせたのは伊サッカー協会側の事情だった。ある関係者は「イタリア代表には国内外の多くのスポンサーがいる。大会期間中はそのほとんどが東京に集まるので、近い方が協会にとって何かと都合がいい、と聞いていた」と打ち明ける。  「長所が短所になったのかも……」市担当者はうなだれる。11月6日、イタリア代表が親善試合で来日した際、宿泊したホテルに市民ら約300人が詰め掛けた。非公開の練習場でフェンスをよじ登るファンも。試合当日は大渋滞で、選手を乗せたバスはぎりぎりで会場に到着した。選手からは「パトカーの先導で突っ切れないのか」と不満の声が上がったという。  

「静かな環境でサッカーに集中を」――。11大会連続出場、優勝3回を誇るイタリアを率いるトラパットーニ監督は、渋る協会幹部に仙台市を強く要請したという。「監督の判断がすべてです。千葉には大変よくしてもらったのですが」。4日夜、千葉市に断りのあいさつに訪れた協会幹部の言葉に、市側出席者は押し黙るばかりだった。   

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1日の抽選終了後、出場チームのキャンプ地が次々に内定。千葉市を仮予約していたスウェーデンは宮崎県、イングランドは兵庫県に事実上内定した。「もっと早くイタリアが結論を出してくれれば、相手を切り替えたのに。結果的に後手に回ってしまった」と担当者は嘆く。練習用グランド改修に使った公費は6億6000万円。6月には職員を6日間イタリアに派遣、11月に事務局長らが来た際には水晶の置物や時計を役員の妻にまで贈るなど予算や労力をつぎ込んできた。「楽しみにしてきた子供たちがかわいそう」(市内の中学サッカー部顧問)と市民のショックも大きい。   

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「90万市民を挙げてアイルランドチームを歓迎する」。5日夜、アイルランドのキャンプ地決定調印を済ませた鶴岡啓一市長は笑顔で語った。「イタリア誘致」で盛り上げてきた市民の関心を、アイルランド代表との交流を通じどう維持していくのか。本番に向けた取り組みはこれからだ。

 

サッカーW杯キャンプ地で千葉市 アイルランド招致決まる   

12月6日 千葉日報

サッカーの二〇〇二年ワールドカップ(W杯)に出場するアイルランドの大会開催中のキャンプ地が五日、千葉市に決まった。同チームは、六月一日の初戦まで、事前キャンプ地に内定している島根県出雲市で調整を行い、翌二日から千葉市で本キャンプを実施する予定。公認キャンプ地に立候補している千葉市は、第一希望だったイタリアを逃すなど窮地に立たされていたが、ぎりぎりのところで誘致にこぎ着けた。  

キャンプ地選定のため千葉市を訪れていたアイルランドサッカー協会のブレンダン・メントン事務総長らは五日午前、練習場の稲毛海浜公園球技場や宿泊施設となる美浜区ひび野のホテルニューオータニを視察。午後からは同ホテルで詰めの協議を行い、正式合意に達した。鶴岡啓一市長と合同記者会見したメントン事務総長は「千葉市を正式なベースキャンプ地と決め合意した」と発表した。  

アイルランドは六月一日の初戦カメルーン戦まで、事前キャンプ地として内定している島根県出雲市に滞在。初戦翌日の同二日から千葉市に入り、同十三日までキャンプを張る予定。  メントン事務総長は、一次リーグの初戦以降の試合会場となっている茨城、横浜への地の利の良さに加え、練習場や宿泊施設などを評価した。キャンプ地を二つ設けた理由については「選手の調整のため静かな所で事前キャンプを実施し、大会中は交通アクセスの良い所で調整するため」と述べた。  

鶴岡市長は「九十万市民を挙げて歓迎する。代表選手がベストで試合に臨めるよう受け入れ体制に万全を期したい」と歓迎した。  

アイルランドは欧州の最北西に位置する人口約三百六十万人の島国。同国代表チームは二大会ぶり三度目のW杯出場で、最高成績は八強。予選リーグはプレーオフを含め八勝三分一敗で通過した。イギリスのプレミアリーグで活躍するロイ・キーンやロビー・キーンが主力。力強い当たりと組織プレーを特徴とする。  

メントン事務総長らは四日夜に千葉入り。宿泊先のホテルで市の担当者と事前協議を行い、「千葉市キャンプ」に前向きな姿勢を示していた。   

五日午前、メントン事務総長らが宿泊する美浜区内のホテルを表敬訪問した鶴岡市長は「ぜひキャンプ地に選んでもらえるようお願いする。チームのためにできることは全てやる決意だ」とあいさつ。  メントン事務総長は「ビデオなどで練習場を見たが、自分が描いてた施設にふさわしい」と好印象を語るとともに「三人のコーチが市民に技術指導することを考えている。選手の休日にはチャリティー活動なども積極的にやりたい」と述べ、鶴岡市長らを喜ばせた。  

この後、メントン事務総長らは稲毛海浜公園球技場を視察。「素晴らしい施設」と絶賛するとともに、室内練習場のほか、周辺の海岸までチェックする念の入れようだった。
 

アイルランドキャンプ経費を5000万−6000万円と試算

12月6日 山陰中央新報

ワールドカップ(W杯)サッカーの二〇〇二年大会でアイルランドのキャンプ地に内定した出雲市は、キャンプ期間中の経費が五千万−六千万円、経済効果は直接的には三億円以上と試算した。五日の市議会で西尾理弘市長が明らかにした。  

招致経費は、チーム一行四十−四十五人が出雲市内で十日間前後滞在する期間の宿泊費や交通費などに加え、同国が出雲に来る前に休養のために立ち寄るサイパン−出雲間のチャーター機の片道費用も負担する。  

新潟など同国が試合する国内会場地に移動する際のチャーター機費用は、W杯日本組織委員会が負担する計画もあり、試算からは除いた。島根県にも、経費の一部の負担を求める。  地元への経済効果は、宿泊施設や交通機関などの直接効果が三億円以上で、間接効果は「出雲」がメディアから世界に発信されることなどで六億−十億円に上るとみている。  

西尾市長は、キャンプ招致を記念してサッカー振興基金を設けるほか、同国との交流を積極的に進める考えも示した。  出雲キャンプは試合前までの期間の事前キャンプとして内定した
   

W杯サッカー アイルランド誘致 出雲市、キャンプ地内定なら滞在費全額負担/島根

12月4日 毎日新

02年の日韓共催サッカーW杯キャンプ地誘致を進める出雲市の西尾理弘市長は3日、アイルランドサッカー協会事務総長が4日に出雲を視察、評価によっては直ちにキャンプ内定の可能性があることを明らかにした。実現の場合、1億円弱に上ると見られる選手らの滞在費用を市が全額負担する考えを示した。   

韓国での抽選会にも出向いた西尾市長は「アイルランドの試合会場が日本になり、キャンプ地決定に弾みがついた」と話した。韓国滞在中は計約8時間も事務総長らと協議したという。   

選手らの滞在費用について、「国際交流で他国が来る際は通常すべて負担しており、今回も宿泊や食費、施設使用料などは出すつもり。県も補助金などで応援してほしい」と強く要望した。   

日本組織委員会(JAWOC)によると、事前キャンプ費用は通常各国のサッカー協会が負担するが、町おこしとして自治体などが出すケースもあるという。仏キャンプ地に確定している鹿児島県指宿市では民間観光企業が費用負担、市は花壇整備などに660万円出す。またエクアドルの候補地になっている鳥取市は「金額は未定だが要望はある」という。 
 

<サッカーW杯>アイルランドは出雲市に内定 キャンプ地

12月4日 毎日新聞

サッカーW杯に出場するアイルランドが島根県出雲市でキャンプをすることが4日、内定した。  

7月から3度にわたり、出雲市内の芝コートや宿泊施設などを視察してきたアイルランドサッカー協会の幹部が同日、出雲市で記者会見し「町が小さく、交通渋滞もなくて選手がリラックスできる。空港にとても近いのも良い」と理由を説明した。  アイルランドの1次リーグ第1試合は来年6月1日に新潟県であり、直前の5月20日ごろから約10日間出雲市に滞在する。
 

アイルランド、出雲市でキャンプ=W杯サッカー〔W杯〕

12月4日 時事通信

サッカーの2002年ワールドカップ(W杯)日韓大会に出場するアイルランドのブレンダン・メントン同国サッカー協会事務総長は4日、島根県出雲市で記者会見し、「出雲市を代表チームのキャンプ地に決めた」と発表した。   

同事務総長は選定の理由を「小さな町で選手がリラックスできるほか、空港が近いなど地理的条件や練習施設もエクセレント」と説明。西尾理弘市長は「市を挙げて歓迎したい」と話した。1次リーグを日本で戦うE組のアイルランド代表は、W杯開幕前の来年5月25日ごろ、Jリーグ1部の広島との親善試合を希望している。  

同市は同国を第一候補に積極的な誘致活動を展開し、天然芝のグラウンドやクラブハウスも新設した。(了) 13時5分更新
 

[サッカー]アイルランドのW杯出場決定 出雲市が祝福メッセージ /島根

11月17日 毎日新聞

02年の日韓共催サッカー・ワールドカップ予選でアイルランドが本大会出場を決めたのを受け、キャンプ誘致を進めていた出雲市は16日、同国に祝福メッセージを送った。月内にもミック・マッカーシー監督らチーム首脳が日韓のキャンプ候補地を視察の予定で、誘致活動はヤマ場を迎える。   

アイルランドは15日のプレーオフ第2戦で出場を決定。今春、西尾理弘市長が訪問して誘致した国の一つで、夏には同国から視察があり、好感触を得ていた。   

市民レベルで誘致運動をしてきたW杯出雲キャンプサポートクラブ(成相善美会長)は15日深夜、市内に集合。インターネットで結果をチェックし、翌午前1時前に出場決定のニュースが入ると拍手がわき起こった。成相会長は「小泉八雲の母国でゆかりがあり、韓国にも近いという好条件をアピールしたい」。市は16日早朝、西尾市長ら職員約70人が横断幕や小旗を手に、庁舎前で祝意を示し、撮影した写真と市長メッセージを直ちにアイルランドにメール送信した。来月1日に韓国・釜山で抽選会があり、32出場国のキャンプは02年5月に実施される。 
 

北アイルランド住民、PK誕生の地の保存運動に立ち上がる

11月8日 ロイター

北アイルランドの小さな村の住民が、世界で最初にペナルティーキック(PK)が行われた場所を保存する運動を開始した。  グループのメンバーであるポール・マクマナス氏がロイター通信に明らかにした。  

同氏によると、この世界で最初のPKが蹴られたとされる場所があるのは、ベルファストの南西約65キロのアーマー州ミルフォード村。1890年に地元の工場経営者で、アマチュア・サッカーチームのGKをしていたウィリアム・マククラム氏が、ゴール前の選手が無理やり倒される当時の状況にうんざりし、ペナルティエリアを考案したのが始まりという。  サッカー場はその後なくなり、空き地となっていたことから、開発業者が住宅の建設を計画していた。  

マクマナス氏は、「ここがイングランドであれば、この場所は観光地で、保存運動も必要なかったはず。これは村の根源に関わる重要な問題だ」と述べ、断固として開発から守る姿勢を明らかにした。